私がお家カラオケを練習と割り切ることをおすすめする理由

カラオケは様々な目的で利用されていますが、スピーカーから出る音量や環境によっては、屋外に漏れ出た音により他人に迷惑をかける場合があります。お家カラオケにおいても防音対策のため口の周りを覆って歌えるグッズが販売され人気となっています。このページでは、お家カラオケを練習と割り切って考え方や歌い方などを工夫することで得られるメリットについて考えてみたいと思います。

カラオケを歌うことによるメリットについて一般的に言われていることは次の通りです。
●身体的メリット
大声で発声し歌うことで、肺の機能が鍛えられる。

●精神的メリット
気に入った曲を歌うことで、心地良い気分が味わえたり歌の歌詞に元気づけられる。
お客さんに聞いていただくことで自分の存在を実感できる。
歌手になり切って歌うことで成功体験を味わえる。

●技能的メリット
繰り返し歌うことで徐々にミスもなくなり歌が上達する。

お家カラオケで問題が発生する状況
身体的メリットのために、カラオケのスピーカー音を、近所に聞こえる大きさにしていることがほとんどであると思われます。
その理由は、
カラオケ本番と同じ環境で歌いたいから
歌手のようにステージにいる気分で歌いたいから
などです。
注意したいのは、「あの家の人は自分たちが楽しければ他人のことはどうでもよいのか」、と思われることです。

提案したいのは、お家カラオケを練習目的に限定すると、身体的メリットを享受する方法については別のやり方で代替できるのではないか、ということです。私は、歌の練習や、本番前に合計60分程度のストレッチ、筋トレ、ランニングを行い心肺機能を高めることで、歌うときに呼吸がしやすく発声音域も広がり声も出しやすくなることを長年の経験で実感しています。カラオケには、声の大きさ等から消費カロリーを計算して画面に表示する機能もありますが。運動効果でカロリー消費を期待するのであれば、カラオケよりストレッチやランニングで全身の筋肉を動かしたほうが効率的で効果も高いと考えます。

精神的なメリットについては意見が分かれるところだと思います。歌を歌うことにより自分にとって心地よかったり、励みや慰めになったりと、様々な感情や気持ちを経験するかと思いますが、私は大きな声を出す必要はないと考える派です。歌っている最中に感情が高ぶって思わず大きな声が出てしまうかもしれませんが、そこは練習ですから本番にとっておくのがよいと思います。

最後に技能的なメリットについてです。
練習の目的は、音程が合い演奏のテンポに合わせて、歌詞を間違わずに歌えるようになることかと思います。音程やテンポはどうでもよくとにかくカロリー消費を目的に歌いたい、という方には、最後に防音対策グッズを紹介しますので参考になさってください。
お家カラオケ用機器の使用により歌の練習ができる理由は次の通りです。
●音程やテンポを変更する機能があれば、本番前に自分に適した値を確認できる。
●音程グラフ表示機能があれば基準に対する自分の音程やテンポのずれが視覚的、客観的に把握でき修正点がわかる。
●ガイドメロディー機能があれば、初めは有効にして何度か歌い、慣れてきたらOFFにしてメロディー通りに歌えるか確認してみる。
●採点機能があればカラオケが表示する音程にどの程度忠実に歌えたのかが点数で示されるのでさらに練習して改善すべきかどうかの判断材料になる。
●録音機能があれば後から聞き返して欠点や修正ポイントを把握できる。
以上からお家カラオケを練習のためと割り切れば、大声を出したりスピーカーから大きな音を出す必要が無いのでは?と思います。

お家カラオケ楽曲の長所
お家カラオケ用の楽曲は、JOYSOUNDやDAMなどが楽曲の配信サービスを行っています。楽曲が内蔵されたマイクも販売されています。またスマホやPCでネットでカラオケ用の楽曲を聞くこともできます。生音が無い、シンセサイザー色が強く楽器音が感じられない、コーラスが無い、マイクに楽曲が内蔵されている機種は背景画像は静止画であったり、提供される楽曲のほとんどが曲のイメージとは異なる動画だったりと、お家カラオケ用の楽曲は、業務用カラオケと比較すると、欠点が目立つ気がしますが、流れる歌詞のテロップの表示やタイミングは業務用カラオケとさほど変わらない本番に近い状態であること、安価にいつでも利用できることが長所であると考えます。

業務カラオケで大きな声を出す必要はない
カロリー消費を目的に歌いたいという人は別ですが、普通に声を出して歌えば本番では高性能マイクはじめ業務用の機器が質の良い大きな音にしてくれますし採点機能も働きます。周りにお客さんがいる場合は迷惑な歌い方になっていないか気を配って歌っていただくとよいと思います。

まとめ
歌の練習はお家カラオケで、カロリー消費はランニング等のエクササイズで、本番は業務用カラオケで、と割り切って考えれば、お家カラオケで近所迷惑になるような大きな音を出すことは不要だと考えますがいかがでしょうか。