スナック、居酒屋、カラオボックスなどで使用されている業務用カラオケ機器は、様々な機器から構成されております。一方、お家カラオケ用の機器も一体型の構成で幅広いニーズにこたえるには不十分であるため様々な機能を持った機器やサービスが販売、提供されています。しかし目的やニーズに応じたシステム構成、要求される機能に該当する機器とその接続方法（仕様）などについての情報提供が無いため、口コミで紹介された個々の事例と同じものを購入したり、新しい構成の場合にはユーザーが購入したい機器やサービスの内容を調べて組み合わせて使えるのかどうかを調べているのが現状です。
本ブログは、お家カラオケをしたいが、どの機器、サービスを選んだらよいかわからない、接続方法や使い方がわからないという方のために、「ニーズに応じたおすすめのシステム構成・購入機器・サービス、接続方法・使い方」を紹介します。

お家カラオケに必要なシステム構成や仕様を理解していただくことで、ユーザーが自分で自由に機器を選択し確実に動作できるようにすることが目的です。各社から紹介されているお家カラオケ用機器やサービスを購入、利用する際は、本記事を参考にしていただけますと幸いです。

お家カラオケのニーズとシステムに必要な条件

お家カラオケのニーズに対するおすすめの機器構成、システムに必要な条件を３パターンに分けてみました。

おすすめの構成ベスト３

ベスト１：本格的構成

業務用カラオケとほぼ同じ機能を備えた構成です。コストはかかりますが本格的なお家カラオケを楽しみたい方におすすめです。
コントローラは、ゲーム機の　Nintendo Switch　を使用、選曲、予約はスマホでも行えます。

JOYSOUND forNintendo Switch™　の楽曲は有料ですがお家カラオケ用と思えないほどシンセサイザーで楽器音が再現され、高低音の伸びもよく、広帯域高出力スピーカーの能力を十分生かせます（スマホ用のJOYSOUND＋より数段音色のクオリティーが高く業務用に近い感じがします）。
生の声では？と思わせるコーラスも入っていますし、背景動画も曲の雰囲気に合ったものが再生されます。私が調査した範囲では上記必要条件をすべて満たしており、お家用の機器で業務用カラオケに近い本格的カラオケを楽しめる構成としてぜひおすすめします。
業務用カラオケとの比較でデメリットをあえて挙げるとすれば、採点が出来ない、本人映像が無い、くらいかと思います。

仕様

システム構成

マイクは無線２本、スピーカーは６０W×２台の構成です。
マイクをゲーム機に接続するとゲーム機内の処理に時間かかり音声出力が遅れるので、マイクはゲーム機に接続しません。
よって採点機能は使えません。

構成機器

準備

カラオケJOYSOUND for Nintendo Switch　のスイッチへのインストール、
期間券の購入、キョクナビアプリのスマホへのインストールを行います。
カラオケJOYSOUND for Nintendo Switch｜Nintendo Switchソフト｜任天堂

接続

スイッチドックにACアダプタケーブルを接続します。

 

スイッチドックにHDMIケーブルを接続します。

テレビにHDMIコネクタを接続します。

スマホとスイッチを接続します。

スイッチにオーディオケーブルを接続します。

スイッチをドックに入れます。

パワーアンプのAUX入力端子ににピンジャックを接続します。

カラオケJOYSOUND for Nintendo Switch 専用サポートサイト｜Nintendo Switch サポート情報｜Nintendo

  使い方

スマホで選曲し、スイッチへ送信します。

演奏が開始します。

 

必要によりスマホでテンポ（スピコン）、音程（キー）、ガイドメロディーを変更します。

ベスト２：簡単構成

佐藤商事から販売されているパーソナルカラオケONSTAGE（オンステージ）は、カラオケ動画と楽曲が内蔵されていて、簡単な機器構成でカラオケを楽しむことが出来ます。
パソコンやスマホを操作したことが無い人でも、接続を正しく行い、テレビ画面で選曲すれば、すぐに歌える点が魅力です。
曲数は、形式により異なりますが、８００～１２００曲内蔵されています。演歌やポップス系が中心ですが、お好みの曲があるか確認してから購入されることをお勧めします（曲目リスト）。背景画像が静止画であること、曲数が少ないなどJOYSOUNDと比較するとソフトの面で物足りない部分はありますが、占有スペースが少ないこと、幅広いジャンルの曲がそろっていること、リモコンに業務用デンモクとほぼ同じ機能が備わっているなどのメリットも多く、価格の割には最もバランスがとれたお家カラオケ用機器であると思います。

おすすめは、最新機種のPK-WA100(S）です。マイクは無線タイプ１本、スピーカーはテレビに内蔵されているものを使用します。
テレビ内の処理によりマイク音声に遅れが発生することがあります。遅れが気になる場合は外付けのスピーカーが必要になります（その他のバリエーションで紹介します）。

専用リモコンにより、演奏中でも選曲、音量、音程、ガイドメロディーの操作が可能です。
曲の種類が、内蔵曲、追加チップでは不足なので通信カラオケ可能曲からも選曲したいという方におすすめです。
16種類の追加チップ（別売）の曲をすべてマイク内蔵メモリへ移動可能なので、転送後は追加チップをマイクに入れておく必要がありません。

●注意点
この商品は、次の点が売りです。
・マイク内蔵曲、追加チップ、通信カラオケ曲すべてが高音質HQ対応（最大同時発音数６４音）
・６種の楽器（ストリング、ブラス、ピアノ、ギター、バス、ドラム）音量を変更できるのでで楽器の練習も可能、
・ガイドボーカルの音を９種類の楽器音から選べる。
しかし、楽曲音はシンセサイザー色が強く楽器音の再現性は低いと思いますので、特に生音にこだわる方は注意が必要です。
・楽曲にコーラスは入っていません。

以上のような物足りない点はありますが、簡単な構成なので機械に詳しくない人でもセットアップや操作がしやすく、
カラオケの練習のための機能（録音、音程レッスン等）を備えていることからコスパに優れお家カラオケに適した製品といえるでしょう。

通信カラオケ対応（ストリーミング配信のみ、ダウンロード保存不可）、
ストリーミング配信を利用するにはパソコンとインターネット環境が必要、無線マイク１本追加可能、
音声出力（カラオケ曲＋音声信号出力）あり
機能概要｜PK-WA100(S）｜オン・ステージ (satoshoji.co.jp)　
収録曲一覧｜PK-WA100(S）
追加チップ16種　ペアマイク　オプション｜PK-WA100(S）オン・ステージ (satoshoji.co.jp)
追加曲チップ（１６種）リスト｜PK-WA100(S）｜オン・ステージ (satoshoji.co.jp)
ON-STAGEW　通信カラオケ配信システム利用の流れ

 

仕様

システム構成

 

構成機器

接続方法

ＡＣアダプタジャックとＨＤＭＩケーブルをオンステージ本体に接続します。

テレビのＨＤＭＩ入力端子にケーブルを接続します。
（本例では、HDMIの1番に接続しています）

使い方

電源スイッチをＯＮにします。

画面に「選曲してください」と表示されたらテレビのリモコンの入力切替ボタンを押して、接続先に合わせます。
（本例では、HDMI1です）

 

マイクの電源ボタンを押し電源をONにします。

マイクの電源が入ると画面右上にマイクマークが表示されます、

曲目リストから曲目番号を探します。

リモコンのテンキーで曲目番号を入力し、緑のボタンを押すと曲がスタートします。

テロップに合わせて歌います。

以下、演奏前および演奏中にリモコンキーを押すことで変更できます。
●キーを変更する

●マイクエコー量を変更する

●テンポを変更する

●マイク音量を変更する

●伴奏音量を変更する

●ガイドメロディー音量を変更する

 

 

楽しみ方

●お手本ボーカル
１２００曲の内２００曲が歌唱（ボーカル）入りで、マイクからの入力が無いときにすぐに変わりに歌ってくれます。
歌唱入り対象曲は曲目リストの曲名欄に表示されています。
お手本ボタンを押して、設定を「アシスト」にすると
マイクで歌っているときにはガイドボーカルは自動的にOFFになります。
知らない曲を練習するときに使うと便利です。

●特定の楽器音OＦＦ
６種の楽器（ストリング、ブラス、ピアノ、ギター、バス、ドラム）の音量を変更することが出来ます。
●採点表示
採点のレベルが３段階で変更できます。設定したレベルで採点した結果が表示できます。
●音程表示
基準音程を表示します。マイクからの入力があると星印が表示されますが、
音程があっているときに表示しているかどうかは？？です。

●他のカラオケ動画等に合わせて歌う
自分で製作したカラオケ音源などをUSBに入れ、オンステージに接続して再生します。
動画に合わせて、マイクにエコーをかけて歌うことが出来ます。
●音程レッスン
指定した音（ドレミファソラシド：１～８）の音程と、マイクから入力した音程を表示されるため、
声の音程があっているか確認することが出来ます。
（▶◀キーにより半音ずつ変えることも可能）
指定音は音符で、発声した音程はカタカナで表示されます。
発声した音程は半音単位で表示されます。正確に音程を発声するのはなかなか難しいことがわかります。

その他のバリエーション

スピーカー外付け　（おすすめの構成でマイクの音声が遅れてテレビから出力される場合や、マイク音が割れて聞こえるなどテレビのスピーカーでは音量が不足する場合こちらをおすすめします）
PK-FA01　マイク有線、スピーカーTV内蔵使用　（内蔵曲以外は、追加チップを購入するか、ダウンロードで楽曲を再生します。）

ベスト３：ローコスト構成

お金をかけずに最低限の構成でお家カラオケがしたい、１人で練習したいという方におすすめの構成です。
Android携帯　または　i-phone　を使用します。
マイクは、スピーカー内蔵の連動型と呼ばれているものを使います。
楽曲は、AndoroidはJOYSOUND＋、i-fhoneは分析採点JOYSOUNDを使用します。
利用料として月３６０円かかりますが、広告がなく、楽曲は生音と思われるようなコーラスが入っていて、音質、楽器音の再現性ともに十分です。
背景が静止画であることを除けば、カラオケの楽曲としてはかなりクオリティーが高いと思います。
（マイクのスピーカーに対しては、相当過剰品質の感あり）
カラオケ練習用として楽曲に関して私は十分満足しています。

●デメリット
アプリの制約でカラオケ用マイクとブルーツースで接続すると、採点や録音が出来ません。
（採点、録音は、スマホマイクの使用が前提です。マイクと携帯を録音用ケーブルで接続してもアプリで対応できません）

仕様

システム構成

構成機器

 

準備

マイク付属のUSBケーブルで充電

●充電時間
約2.5時間

●充電終了時の動作
内部の赤色LEDが消灯します。

充電中の状態

スマホカラオケアプリのインストール
無料☆音程グラフ採点 カラオケJOYSOUND＋ – Google Play のアプリ

利用券の購入
無料☆音程グラフ採点 カラオケJOYSOUND＋ – Google Play のアプリ

1ヶ月利用券（歌い放題・採点し放題チケット）は360円（税込）です。

設定

マイクのエコーと音量設定

①電源をＯＮにします。

円筒上部の電源スイッチを約２秒押す。電源が入ると青色ランプが点灯する

②MICVOL　と　ECHOスイッチを上側にスライドさせます。
注　「MICVOL」を下側にスライドさせるとマイク音量が０になります。
「ECHO」を下側にスライドさせるとエコーは全くかかりません。

③「VOL＋」ボタンをピピピ　とマイクから音が鳴るまで何度か押します（音量を最大設定にする）。
注　「VOL＋」「VOL－」スイッチで可変できるのは、ブルーツースで受信した楽曲の音量です。
「MICVOL」ボリュームはマイクの音量です。
楽曲音量とマイク音量のバランスは、マイク側音量を最大にしておき、スマホ側で音量を調整します。

接続

スマホとマイクのブルーツース接続

①マイクの電源がONであることを確認します。
②スマホで機器接続を選択します。

③新しい機器とペア設定する　を選択します。

④FG-WS858　を選択します。

⑤接続が完了した画面が表示されたら、接続完了です。

使い方

スマホで、選曲し、必要によりテンポ、キー（音程）、ガイドメロディー音量を変更します。

カラオケJOYSOUND – アプリ・モバイルサービス一覧｜JOYSOUND.com

 

 

お家カラオケに関する便利なリンク

JOYSOUND
JOYSOUNDの家庭用カラオケ機能比較
スマートフォン用アプリ「キョクナビJOYSOUND」
カラオケJOYSOUND for Nintendo Switch　システムソフト

ON STAGE
PK-FA01(S)シルバー ワイヤードタイプパーソナルカラオケ | オン・ステージ (satoshoji.co.jp)
機能概要｜PK-NE02W(H)｜オン・ステージ (satoshoji.co.jp)
製品詳細｜PK-WA100(S）｜オン・ステージ (satoshoji.co.jp)
ON STAGE　Q６. 薄型テレビに接続すると、マイクの音が遅れる。