お家カラオケでは、環境により大きな音が出せない場合がありますが、家から離れた駐車場などで車の窓を閉め切った状態で歌えば苦情が来ることはほとんどないと思います。この記事では、ドンキホーテで販売されている連動型カラオケマイク(商品名:Bluetooth カラオケマイク&スピーカー 以下マイク)を使って車でカラオケを楽しむおすすめの方法をご紹介します。
概要
ドンキホーテで発売中のマイクは音源が内蔵されていないので、音源内蔵またはカラオケ配信サービスを利用できるスマホやパソコンとブルーツースで接続してマイクに内蔵されてるスピーカーから音を出しますが、音声出力端子にFMトランスミッターを接続して音信号をカーステレオに飛ばすことでマイクのスピーカーではなく車のスピーカーから音を出すことが出来ます。
本構成のメリットは、
●スマホ、マイク、トランスミッターが内蔵バッテリーで動作できるので使用中の給電が不要
●エコーのかかったマイク音声と楽曲のミキシングがマイク内でできる
●スマホ、マイク、車のカーステレオ(FMラジオ)がワイヤレスで接続できる
●車のスピーカーから音を出すので
マイクスピーカーの性能に左右されない
マイクバッテリー消耗が抑えられる
です。
ポイント
マイクの音声出力端子にFMトランスミッターを接続します。
FMトランスミッターの送信周波数をその地域で使用されていない周波数にセットします。
車のFMラジオ受信周波数を発信周波数に合わせます。
スマホに記録されたカラオケ動画ファイルの再生またはストリーミング再生を行い、スマホ画面を見ながらマイクで歌います。
以下に詳しく説明します。
システム構成
構成機器
品 名 | 形 式 | 数 量 | 参考価格 | メーカー | 購入先 | 備 考 |
---|---|---|---|---|---|---|
カラオケマイク&スピーカー | FG-WS858 | 1 | \2980 | 株式会社FUGU INNOVATIONS JAPAN | Rakten | 取扱説明書 |
FMトランスミッター | b07-73a | 1 | \980 | (不明) | RAKUTEN-E-FINDS |
マイクは上記形式のほか次の機能を備えたものであれば使用可能です。
①ブルーツースまたは有線にてスマホから送信された音楽信号を受信する。
②マイク音声にエコーを付加して前記音楽信号とミキシングする。
③ミキシングした音(スマホからの音楽+エコー付音声)をマイクの音声出力端子(3.5mmステレオミニプラグ用ジャック)から出力する。
④エコーが付加されたマイク音量とスマホからの音量を別々に調整できる。
(一部の機種はエコー量とマイク音量が一緒に増減できるものがありますが使用可能です)
⑤前記FMトランスミッターがマイクの音声出力端子に接続できる。
現在市販されている連動型マイク(マイク下の持ち手の部分にスピーカーなどが格納された円筒型または箱型のユニット付いているもの)について、①から④については、ほとんどの機種が機能を備えていることを仕様上で確認しましたが、⑤の可否、動作確認および使い勝手の評価ができておりません。おすすめのマイクについて確認でき次第、随時本記事で紹介してゆきます。
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準備
マイクとトランスミッターを付属のUSBケーブルで充電します。
●充電時間
マイク:約2.5時間
トランスミッター:約5時間
●充電終了時の動作
内部の赤色LEDが消灯します。
充電中の状態
トランスミッタが充電中が否かの確認は、電源スイッチをONにして(後述参照)表示を確認します。
表示が消えた時には、表示横のスイッチを一回押すことで再度表示されます(2回以上押すと発信周波数が変わるので注意)。
この表示は電池マークの中が点滅しているので充電中を示しています。
この表示は電池マークの中の点滅が止んでいるので充電完了状態を示しています。
設定
トランスミッター発信周波数の設定
①電源をONにします。
黒色のスイッチを左側にスライドすると電源がONとなります。
②発信周波数を合わせます。左のボタンを押すと周波数が下がり、右のボタンを押すと上がります。一回押しで細かく、長押しで大きく変わります。本例は95.0MHzに合わせています。
FMラジオの受信周波数設定
受信数周波数を発信周波数に合わせます。
マイクのエコーと音量設定
①電源をONにします。
円筒上部の電源スイッチを約2秒押す。電源が入ると青色ランプが点灯する
②MICVOL と ECHOスイッチを上側にスライドさせます。
注 「MICVOL」を下側にスライドさせるとマイク音量が0になります。
「ECHO」を下側にスライドさせるとエコーは全くかかりません。
③「VOL+」ボタンをピピピ とマイクから音が鳴るまで何度か押します(音量を最大設定にする)。
注 「VOL+」「VOL-」スイッチで可変できるのは、ブルーツースで受信した楽曲の音量です。
「MICVOL」ボリュームはマイクの音量です。
楽曲音量とマイク音量のバランスは、マイク側音量を最大にしておき、スマホ側で音量を調整します。
(マイク音量は最大とし、楽曲側音量を相対的に上げ下げすることによりバランス調整)
総合音量は車側オーディオシステムの音量調整にて行います。
接続
スマホとマイクのブルーツース接続
①マイクの電源がONであることを確認します。
②スマホで機器接続を選択します。
③新しい機器とペア設定する を選択します。
④FG-WS858 を選択します。
⑤接続が完了した画面が表示されたら、接続完了です。
マイクとトランスミッターの接続
トランスミッターのミニピンジャックをマイクのOUT端子に差し込みます。
使い方
①マイクとトランスミッターの電源をONにします。
②FMラジオの受信周波数をトランスミッターの発信周波数に合わせます。
③マイクに話しかけ車のスピーカーから音が出ることを確認します。
エコーが強すぎる場合は、ECHOボリュームをマイナス側に移動し調整してください。
④次の方法でカラオケ楽曲を再生します。
・スマホに記憶されているカラオケ動画ファイルを再生する
・スマホでyahoo動画を受信、再生する
・JOYSOUNDなどの楽曲配信サービスを利用してカラオケ動画をストリーミング再生する
⑤スマホの音量を調整して、音声音量とのバランスを調整します。
⑥総合音量を車のオーディオスピーカーボリュームにて調整します。
⑦スマホ画面を見ながらマイクで歌います。
⑧使い終わったらマイクとトランスミッターの電源をOFFにします。
Q&A
なぜ、マイクとカーステレオをブルーツースで接続しないのか
使用するブルーツースのコーディック(データ圧縮復元プログラム)の種類により、マイク音声がスピーカーから遅れて出て歌いずらくなることがあります。前述システム構成の送信から受信で遅れが発生しますが気にならない遅れは0.1秒未満といわれております。この条件をクリアするためには、送信と受信が両方ともaptX(遅延約70ms)またはaptX LL(遅延40ms未満)に対応していることが必要です。さらに送信側はマイクに接続可能な「3.5mmステレオミニプラグ」を備えたものでなければなりません。接続(構成)できない理由は、遅れが少ないコーディックに対応したブルーツース送信器の入手が困難であること(探しました見つかりませんでした)、車側ブルーツースのコーディック仕様の確認が困難であることです。
ブルーツースコーディックについて
マイクとトランスミッターのバッテリーはどのくらいもつのか
私が購入しましたマイクは仕様値で約3時間です。FMトランスミッターについては外箱に記載がありませんでした。口コミでは数時間とか繰り返し使用すると10分程度しか持たないとの報告があります。
RACUTEN-E-FINDS
長時間使用される場合には、USB Aタイプの延長ケーブルを別途購入いただき、モバイルバッテリーなどから充電しながらの使用をおすすめします。
車の中ではハウリングは起きないのか
条件によりハウリングは発生します。
音が大きくてもマイクをスピーカーの方に向けなければハウリングの発生はある程度防止できると考えます。
まとめ
最後まで記事をご覧いただきありがとうございます。今回ドンキ・ホーテで購入したカラオケマイクは、音質やエコーのかかり具合は申し分ありませんでした。マイクミキサー機能のコストパフォーマンスは十分であると思います。FMトランスミッターも音切れやブルーツースで問題になる音声の遅れなどもなく音質も十分と思います。追加コストはかなり安いほうかと思いますので車でカラオケを検討中の方はぜひ一度試していただければ幸いです。